

いざ母乳育児を始めると、ときには「これって、ど~したらいいの?」と悩むことも…。
よくある"おっぱいトラブル"の原因&解決策を紹介します。



授乳間隔が開かないのは、生後3ヵ月頃までの赤ちゃんにとっては当然のこと。
新生児は、まだ胃が小さいためまとめて飲むことができません。さらに母乳には、赤ちゃんの成長に必要な脂肪、乳糖、タンパク質、ビタミン、ミネラルが含まれていますが、主成分は水分(約90%)のため消化がとても良いのです。そのため頻繁に泣いて、おっぱいを欲しがるのです。
ちなみに寒いところに住む動物は早く皮下脂肪を蓄えるために、脂肪の多い母乳が出ます。アザラシの母乳は50%以上が脂肪で、1日2~3回しか授乳しません。人間の母乳はうすいので、1日に何回も飲ませる必要があるのです。
生後3ヵ月を過ぎると、ママのおっぱいと赤ちゃんのリズムが合ってくることが多くなります。授乳間隔が1時間だったのが、2,3時間になるのもこの頃です。
また、この頃になるとママは赤ちゃんとの生活にも慣れ、赤ちゃんが泣くだけで「おっぱいの時間だ」「抱っこして欲しいのね」「おしっこかな?」と、なんで泣いているのかがわかるようになり、泣いている理由をすべておっぱいに結びつけなくなります。
母乳は赤ちゃんが吸いつく刺激によって分泌量が増えるため、新生児のうちは授乳間隔を気にせずに"欲しがるたびにあげる"と思ってください。泣いたり、口をチュパチュパしていたら飲ませてみましょう。母乳は消化が良いため、飲ませ過ぎの心配もありません。




母乳がよく出るママは、授乳前には必ず乳房が張るものと思っている人が多いのでは?でも、生後3ヵ月を過ぎるとおっぱいが張らなくなる人がいます。
これは理想のおっぱいになった証拠! 赤ちゃんが吸いつく刺激で母乳が湧くようになり、新鮮なおっぱいを常に飲ませることができるようになったため張らなくなったのです。
また、このような状態がキープできると、おっぱいが溜まってしまう心配も少なくなり、乳腺炎などのトラブルも起こりにくくなります。


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赤ちゃんが元気で、ゴクンゴクンと音をたてながら母乳を飲む
1日8回以上授乳している
おむつを1日で6回以上交換し、
おしっこをたっぷりしている
おしっこの色が薄く、臭いが強くない
体重が増え出してから1週間に125g以上、
1ヵ月で500g以上増加している(WHO/ユニセフより)

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授乳中、 反対側のおっぱいが
にじんできたり、ツツーとおっぱいが
湧いてくる催乳感覚がある
授乳後、お腹が空いたり、のどが渇く


以上のチェック項目に、いくつか該当すれば「母乳は足りている」と考えてOKです。
